アークアカデミー通信

アークアカデミー通信10月号

秋の空気が心地よく感じる今日この頃、夏の暑さで失いかけていた理性がやっと戻ってきた気がします(笑)。

秋といえば読書、私の早朝の日課の一つは聖書を読む事です。旧約聖書は主にヘブライ語、新約聖書はギリシャ語で本来書かれたのですが、日本とはまったく違う文化や歴史を背負ったこれらの言葉を、果たして日本語に翻訳する事ができるか??という疑問にしばしば直面します。「神」とか「愛」とかいう重要な言葉も、ギリシャ語まで遡らないと、その意味する所が違ってきます。

日本では明治維新のえらい人達が、なんとか植民地化を防ごうと、必死の勢いで勉強し、必死の勢いで西洋のものを取り入れてきました。おかげで、「世紀」「民法」「哲学」「美術」等、私達が今普通に使っている漢語のほとんどがこの時代に作られました。漢語の力でどんどんと外国の語彙を日本語化してきた明治時代って、きっと変化へのエネルギーに満ち溢れていたのだろうなと想像します。ただ、勢いに乗りすぎて、日本になくて外国にあって、その精神をこそ勉強しなければならなかった大切な言葉を漢字に訳し損ねてしまってるよね、と思う言葉も多く、例えば「権利」とか「自由」といった造語は、西洋の概念である「right」とか「freedom」とかにズレがあり、この100年間の間にそのズレが大きくなったようにも思います。

コロナ禍の裏で着々といろんな法が改定され、人間の権利を集団的に制限する動きがありますが、「権利」や「自由」の本来の意味に遡り、それらが人類にとって普遍的な価値観であると思うのなら、今が踏ん張りどころかな~とも思っています。このような時代だからこそ、メル・ギブソン主演の名画「Brave Heart」の主役、ウィリアム・ウォレスのような戦士が、三田からも誕生するかも??!! と妄想を膨らませています。

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アークアカデミー通信9月号

 

先日、5歳の生徒さんが、テキストブックのクワガタの挿絵が「beetle(カブト虫)」と表記されているのはなぜなのかと、私に質問してくれました。とってもいい質問ですね!!これこそが英語と日本語の違いの気づきです。

子供の心を制する夏の虫の代表といえばカブト虫、そのカブト虫も大きさや形によって名前が違います。一方アメリカ(少なくも私達が住んでいた西海岸)では、カブト虫もクワガタもカナブンもフンコロガシも、もちろんそれぞれに学術的な名前はありますが、全てまとめて「beetle」と呼びます。日本のカブト虫のように大きくもカッコよくもないので、子供達は(大人も)beetleには無関心なように思います。言葉はそれを使う人々の関心事を反映していて、語彙は無味乾燥なようでも、人々がどんな生活をしていて、何に関心をもち、何に無関心だったかよく分かるものです。

以前、エジプトでツアーガイドをしていた事がありますが、日本人観光客から頻繁にうける質問は、エジプトの歴史や宗教といったものではなく、ずばり植物に関する事。ピラミッドの壮大な歴史と神秘を情熱的に語った直後に、「バスで移動中に見かけた、赤い花が咲いていた木は何ですか?」と、突拍子のない質問をよく受けたものです(笑)。

タンポポや白爪草をすべて「weed (雑草)」と一塊にする北米人と違って、日本人は植物を細かく分類する傾向があり、特に木に関する名前の数は世界一で、木の部分の細かいところまで名前があります。名前の付け方も詩的で素晴らしい。日本では「夢見て咲いている“水芭蕉”」が北米に行くとskank cabbage (スカンク(臭い)キャベツ)。名前の違いで、随分この植物に対する印象が違ってきます。このように植物に関しては、その語彙の多さから特別な愛情と観察力があるように思うのですが、星についてはさっぱりだったりします。金星や土星、太陽などはすべて中国からの漢語。日本人が考えた星の名前って「昴」くらい。星はあまり日本人の関心事ではなかったらしく、空を見上げて、この宇宙の果てには何があるのだろう、という哲学的な事は考えなかったようです。

このような視点で語彙をみていくと、無味乾燥な単語の中に、生き生きとした文化や歴史のうねりを感じる事ができます。英語学習をしている過程で生まれる「なぜ?」の中に、私達の文化や歴史を再発見する機会が隠されているかもしれませんね。

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アークアカデミー通信9月号

 

 

アークアカデミー通信8月号

言葉って本当に面白いな~とつくづく思います。外国語学習の副産物の一つは、母国語を客観的に評価できるようになる事かもしれません。日本語はとてもユニークな言語で、言葉が国民性を作るのか、国民性が言葉に反映するのか、歴史を紐解いていくと面白いだろうなと思います。夏休みの自由研究に誰か取り組んでくれないかしら・・

英語を学習していくうちに、精神的に乗り越えていかなければならないハードルに、多くの日本人が直面します。文化って私達が思っている以上に、思考や行動を支配しています。例えば、英語の特徴は、「責任の主体は誰なのかをはっきりさせたい言語」だと私は思います。英語の構造はすべてS(主語)V(動詞)から始まります。誰がどうした/どのような状態だ/どこに存在する、というように、責任の主体である主語を説明していく言葉です。

一方日本語は、主語と述語を明確にすることが非常に苦手な言語です。例えば、小学校の国語の授業においても、子供達は一生懸命に主語を省く訓練をしています。

例)橋をわたる、

家が建つ、

大阪に行く, etc。

「日本語は主語の概念がない言葉」という学説もあるそうです。この学説の信憑性はさておき、日本人は主語を省く傾向が強いというのは事実です。「よろしくお願いします」とか「お世話になっております」とか私もよく使う便利な言葉ですが、日本帰国当初は、これはいったい何がいいたいのだろう、と考えこんでしまいました(笑)。

日本語は、なんとなく「こういう事が言いたいのだろうな」と頭でそれぞれ補って納得できてしまう「以心伝心言語」です。すばり言うのを避けて、人間関係を表面上、円滑に保つという、村社会の知恵が反映されているように思います。ただ、この言語の特性を理解する事ってとても大切で、ある意味日本社会の特質を作り出しているようにも思います。

8月15日は終戦記念日ですが、太平洋戦争の敗戦は責任の所在が不明瞭でした。原発事故も責任の所在が未だに不明瞭です。公文書偽造も、責任者が不明瞭。コロナもオリンピックも、すべて責任者が不明瞭となるように思います。「責任の所在をはっきりさせたい言語」である英語を学習している子供達の中に、ひょっとしてこの悪しき連鎖を断ち切ってくれるヒーローが生まれるかもしれませんね!楽しみです。

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アークアカデミー通信7月号

 

 

「英語が分かるようになりたい」と「TOEICで満点が取りたい」って実はまったく違うアプローチが必要になってきます。もちろん、英語初心者は文法や発音中心の基礎固めといったような、頭で考える作業が重要です。でも中級・上級以上(英語か分かるようになる)を目指すのであれば、英語の問題集や参考書をやりまくっても限界が出てきます。情報を伝達するツールとしての英語(TOEIC 満点)だけでは、残念ながら映画を字幕なしで楽しめたり、洋書をスラスラ読めて楽しめるようにはなりません。英語が持っている文化背景を知らなければ、会話についていけないし、コメディを観ても全然笑えないという事がしばしば起こり、ジレンマを感じ始めるのです。子供むけの絵本が理解できない、というのも珍しくありません。

今年のサマースクールのテーマは「スターウォーズ」ですが、スターウォーズはアメリカの大衆文化に深く根付いており、「スターウォーズを知っている」という前提で会話やジョークが飛び交う事が本当によくあります。例えば、5月4日といえば日本では「緑の日」ですが、実はスターウォーズの日でもあり、世界中のファンがスター・ウォーズの文化を祝い、映画を楽しむ日です。由来は、劇中の名台詞 “May the Force be with you.”(フォースと共にあらんことを。)のMay the Force とMay the 4th (5月4日)をかけた語呂合わせから来ています。この有名なフレーズを知らないと、なぜスターウォーズの日なのか見当もつきません。

スターウォーズに最も影響を与えた世代って、40代後半から50代の人々、社会的にも経済的にも影響力が強い年代の人々が共通して持っている文化背景を知る事で、「英語が分かるようになる」経験をいつかきっと楽しめる時があるはず。

今年のサマースクールは「英語って楽しい」、「英語をもっとしゃべりたい!」と内発的な動機を促すきっかけになって欲しいという願いから始まったものです。文法や発音ももちろん大事ですが、文化的価値観を共有できた喜びって、これから長く続く英語学習にコツコツ取り組む事ができる原動力にもなるかと思います。また、コロナ禍であきらめなければいけない事がたくさんあった子供達にとって、心の底から笑える時間って今まで以上に大切になっていると思います。笑い溢れる豊かな時間になれるよう、心より願っておりますので、奮ってご参加ください!

※現在満席です。キャンセル待ちのみ受け付けております。

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アークアカデミー通信6月号

「日常会話レベルの英語を身に着けたい」という理由で英会話教室に通われ方は多いかもしれません、日常会話レベルと聞くと、アカデミックな英語やビジネス英語よりレベルが低いように思われるかもしれませんが、日本人が英語を勉強する上で最大の難関は、日常会話のように思います。海外で駐在されたり、英語圏の学校へ留学された方なら、多分ピンとくるかもしれません。

日常会話はもちろん、雑誌やドラマ、広告などに、シェイクスピアや聖書の有名な言葉が引用されたり、歴史的な事件が例えに出されたりすることはわりとよくあります。またそれらは、映画、舞台、音楽などさまざまな方面に影響を与えたりしているわけです。これらの文化的背景を知らないと、英語は理解できても、まったく会話についていけないという事がしばしば起こります。なので、英語でコミュニケーションを取りたいと思うなら、「教養」を身に着ける事がとても重要になります(教養のない私がこんな事を書くのは、非常に気が引けますが・・笑)。

ただ「教養」といっても幅が広く、何から始めていいのか分からない、という人にお勧めの分野は「映画」です。なぜ映画が教養・・・? と思うかもしれませんが、英語圏では、ずばり映画こそが文化であり、教養です。有名な映画を見ていないと話題についていけない事はよくあります。そして大衆文化に多大な影響を及ぼした映画といえば「Star Wars」。アメリカ人のDNAに組み込まれているんじゃない?と思うくらい、世代を超えてスターウォーズはアメリカ人の心の中で生き続けています。

英語圏の文化(特にアメリカ)を、スターウォーズを切口に体験していただければと、熱い思いを込めて今年もサマースクールを計画しています。お友達を誘って、奮ってご参加ください!楽しく「教養」を身につけましょう!!

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アークアカデミー通信6月号

アークアカデミー通信5月号

中学校の新学習指導要領、英語に関しては、自分で考え話す力がより求められるようになるそうです。それに伴い、学習する英単語は1200語から1600~1800語に増え、これまでは高等学校で習っていた現在完了進行形、仮定法などの文法も中学校の教育内容になりました。長らく「仮定法を教えずに、どうやって英語の授業をやるのか?」と諸外国の識者から批判され続けてきた日本の英語教育ですが、これに関してはちょっと前向きな改正なのではないかなとも思います。ただ、文法はあくまで知識にすぎず、それが自然に使いこなせるようになるには、たくさん読む・たくさん話す・たくさん失敗するという過程が絶対に必要になってきます。

文法偏重教育と、日本の英語教育は長らく汚名を着せられてきましたが(涙)、正しい文法だからといって、それが伝わる英語とは限らない、という事実は体験を通して実感しています。コミュニケーションにおいて大切な事は、文法の正しさや、正確な発音以上に、目の前にいる相手と関係を築いていきたいという真髄な姿勢だと思います。あなたと話している外国人は、あなたが仮定法が上手に使えているかどうかより、「自分の目をみて、大きな声ではっきりしゃべろうと努力している」という心の姿勢を見ています。RやLがきちんと区別できているかなんていう事は、声の明瞭さや声量の豊かさに比べれば、枝葉のことに過ぎないようにも思います。

人と会話をする事ができない自閉症の作家、東田直樹さんは、その著書の中で、「話が出来ず不便だったり、大変だったりすれば、どうしたら少しでも言葉が伝わるか、自分でも工夫し、何とかしようとするはずです。これは報われるためではなく、生きる為の努力なのです。与えられた運命に立ち向かう事ができるのなら、自分をもっと好きになるのではないでしょうか」と記されていました。

自分は語学を学んで何がしたいのだろう、と楽しく自問する日々であります。

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アークアカデミー通信5月号

アークアカデミー通信4月号

新しい命の目覚め、小鳥のさえずり、満開の桜、長い三田の冬を耐え忍ぶ私達にとって、春の音連れは人一倍嬉しいものではないでしょうか? 春といえば出会いの季節、アークにもたくさんの生徒さんが英語という未知の世界の扉を開こうと、入会を希望してくれており、私達もドキドキしながら新たな旅に胸を躍らせています。

「新しい出会い」で思い出すエピソードですが、私の名前は「はつほ」といい、初めて出会った方にはよく珍しい名前ですね、というコメントをいただきます。日本だけではなく、外国、特に北米でも、珍しい音の名前らしく、「なんだ、この奇妙な響きの複雑な名前は??」というリアクションがほぼ必ず表情に表れます。日本人には意外と思うかもしれませんが、平仮名の「つ」の音は、英語にありません。「はつほ」が「hot sauce」に聞こえるそうなんです(笑)。全然違う!と不思議に思われるかもしれませんが、日本人がLauraさんの事を「ローラ」、Ruthさんの事を「ルース」とカタカナ読みしてしまうのは、同じレベルくらい全然違う音なのです。ただ、今までお会いした多くの外国人の方は、何度も何度も、きちんと発音できるようになるまで繰り返し私に確認してくれました。「きちんとした発音で相手のことを呼ばないのは極めて失礼だ」と思うそうです。「きちんとした音を出す=発音」に対する情熱、というのに驚かされる事がしばしばありましたが、発音に対する真髄な姿勢は、ぜひ見習いたいものです。

グローバル化の為に英語を!と必死になっている文科省ですが、フォニックスではなく、ローマ字が今まで以上にがっつり刷り込まれる小学校英語に疑問を持っています。「おもてなし」の国なのだから、国際社会におけるプレゼンスを維持するためにも、きちんと礼節をわきまえた振る舞いができるようになるべきだし、だったらカタカナを読むような英語の発音にならないようにする、というのはとっても大事なことだと思います。ネイティブのような発音ではなく、ネイティブにも通じる発音を身に着ける事で、相手へ敬意を表す事ができるし、言葉に対する真髄な姿勢って人間力を計る物差しにもなります。

ネイティブにも通じるきれいな発音は、たくさん正しい音を聞くことと、フォニックスのルールを学習する事で必ず身に付きます。脱カタカナ英語を目指し、世界に通じる英語を習得しましょう!!

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アークアカデミー通信3月号

気が付けばもうすぐ3月。今年度でアークを卒業していかれる方々、また新年度からも英語学習を継続して下さる方々、共に過ごした時間の長短に関わらず、皆さまと出会えたことは、私達にとって宝であり、またこれからも「頑張っていこう!」と思える原動力であります。一人一人の生徒さんの顔を思い浮かべながら、感謝の気持ちで胸がいっぱいの日々です。

さて、私が通った高校は、島根の山奥にある日本で1番小さな全寮制の高校でした。毎日が楽しくて楽しくて、まるでターザンのように野山を駆け回っていました(笑)。少人数ということもあり、友達や先生を尊き一個人として深く知る事ができたと同時に、残酷な現実もみせつけられました。それは自分の「身の丈」を知ったことです。24時間一緒に生活をしていると、相手の事がよく見え始めます。持って生まれた才能が、生活のいたるところで輝き出すのです。それは努力以上のもので、天から与えられた賜物ってやっぱりあるんだな~と実感しました。芸術にしても、スポーツにしても、音楽にしても、努力である程度までは到達できても、それ以上はほんの1部のエリート達の領域になってきます。自分って本当に「普通」だな、という現実は残酷でもありましたが、普通って幸せなことなんだと歳をとるごとに実感しています。

ただ、英語に関しては、才能や特別な能力などいりません。母国語が問題なく習得できるのなら、英語も必ず習得できます。何を言っているかさっぱり分からない英語の音が、量をこなすことで意味ある言葉として理解できるようになります。「読む」事も量をこなせば、英字新聞も英語の本も楽しめるようになります。私のような「超普通人間」でも英語を習得できたのなら(まだまだ勉強中ですが)、誰でも英語は習得できると断言します!人間には生まれながらに言語を習得する言語習得能力が備わっているので、それに、適切な言語の環境を与えてやれば、自ずとその能力は開花していきます。ただ、英語は日本では日常的に使用されていない言語であるため、かなり人為的にその環境を作り出さなければなりません。その環境づくりのキーワードが英語の量と、英語に触れる頻度。それらを意識しながら、毎日英語に触れる習慣を作っていきましょう!

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アークアカデミー通信3月号

アークアカデミー通信2月号

今年初めて実施された大学入学共通テスト。知識だけでなく、思考力、判断力、表現力を深く問う問題へと変わってきているそうです。そして気になる英語テスト、予想より長文が多く難しかった、というニュースを聞き、興味深々に問題をチェックしてみました。

確かに今までのテストと違い、情報を読み取る形式の問題が多いです。どちらかというとTOEICテストのような感じで、情報を素早く読み取る力が求められているようにも思いました。実践的な内容で面白かったという意見も聞かれましたが、「読み物」としてはつまらないな~というのが個人的な感想です。英検やTOEFLで出される長文は、教養として楽しめる内容が多く、なんとなく賢くなれたような気にさせてくれたのですが(笑)、USBを忘れた、とか誰かさんのファンクラブに入るとこんな特典があるとか、大学生に求める内容としてはどうかなと疑問が残りました。一方、英語の多読・多聴に取り組んでいる生徒さんにとっては朗報です。特に試験に特化した勉強をしなくても、多読(音読)・多聴に取り組んでいれば楽勝のテストだと思います。

大学入試テストは長文が多く、時間が足りなかった人が多かったようですが、リーディング力を上げるには、リスニング力を上げるのが近道です。日本語の文は象形文字の漢字が多いので、文章中の漢字を目でさっと拾っていくだけでも全体の意味がなんとなくわかります。だからスキミングとかスキャニングがある程度役立ちます。一方、英語は基本的に、最初から一音ずつ丁寧に「音」として頭の中で再生していく言語です(いわゆる「脳内音読」)。つまり、英語を読んでいるときは、頭の中でナレーションを再生し、リスニングしているのと同じ状態になっているのです。また、「読む」練習に音読を勧めているのは、英語は「音の言語」であり、象形文字の漢字と違って、その言葉を口で音にすることが重要な原語で、口に出してその抑揚やリズムを楽しむという側面があるからです。

多読(音読)・多聴に取り組んでいる生徒さんは、英語を英語で理解できる英語脳を育てていると同時に、将来の受験対策にもしっかり取り組めています。毎日15分の積み重ねが、小手先の試験対策英語に振り回されない英語力に繋がっていく事を信じて、引き続き学習に取り組んでみてください。

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アークアカデミー通信1月号

What’s your new year’s resolution?

( 新年の抱負はなんですか?)

年明けの友人との会話。きまって聞かれるのがこの「新年の抱負」。

2021年が皆様にとって、夢に一歩近づく1年でありますように!

さて、世の中「3大続かない習慣」は「早起き」「ダイエット」「片付け」だそうですが、実はその後に続く4番目が「語学の勉強」なのだそうです。私の意見では、早起き・ダイエット・片付けは、結果がすぐに可視化できるので、語学の勉強よりずっと楽だと思います。語学、特に日本語とまったく異なる言語である英語の習得は、本当に時間がかかります。また、結果がすぐに可視化できないので、真っ暗なトンネルの中を光を求めてひたすら歩いている感じさえします。「英語がペラペラしゃべれる」というキラキライメージの陰には、毎日の地味な学習や、反復練習の積み重ね、そして涙もあるものです。

あるマーケティング講習会に参加しましたが、会社のネット宣伝はブログではなく、インスタグラムが主流だと言われ、恐る恐るインスタグラムを始めましたが、「イメージ」ばかりが先走りして、本質的な事は伝わらないものだなと実感しています。英語での流暢なスピーチの様子、英検合格の発表等を紹介させてもらう時もありますが、キラキラしたイメージの裏で、どれだけ皆さんが努力しているかはなかなか伝わらないものです。また、楽しそうに英語学習をしている子供達の背後には、親御さんの家庭学習のサポートや、毎回の送迎、励ましがあるものですが、そうした大切なものはインスタグラムでは可視化できません。

イメージとは裏腹に、英語学習は長い道のりを、とにかく前に一歩一歩ひたすら進んでいく地味な努力の積み重ねです。結果がすぐに出なくても、いつか必ず量に比例した結果は出ます。その結果は、キラキライメージより、もっと広く深く豊な人生の喜びを提供してくれるものなので、それを信じて2021年も一緒に長いトンネルを歩いていきましょう!

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