「英語が分かるようになりたい」と「TOEICで満点が取りたい」って実はまったく違うアプローチが必要になってきます。もちろん、英語初心者は文法や発音中心の基礎固めといったような、頭で考える作業が重要です。でも中級・上級以上(英語か分かるようになる)を目指すのであれば、英語の問題集や参考書をやりまくっても限界が出てきます。情報を伝達するツールとしての英語(TOEIC 満点)だけでは、残念ながら映画を字幕なしで楽しめたり、洋書をスラスラ読めて楽しめるようにはなりません。英語が持っている文化背景を知らなければ、会話についていけないし、コメディを観ても全然笑えないという事がしばしば起こり、ジレンマを感じ始めるのです。子供むけの絵本が理解できない、というのも珍しくありません。

今年のサマースクールのテーマは「スターウォーズ」ですが、スターウォーズはアメリカの大衆文化に深く根付いており、「スターウォーズを知っている」という前提で会話やジョークが飛び交う事が本当によくあります。例えば、5月4日といえば日本では「緑の日」ですが、実はスターウォーズの日でもあり、世界中のファンがスター・ウォーズの文化を祝い、映画を楽しむ日です。由来は、劇中の名台詞 “May the Force be with you.”(フォースと共にあらんことを。)のMay the Force とMay the 4th (5月4日)をかけた語呂合わせから来ています。この有名なフレーズを知らないと、なぜスターウォーズの日なのか見当もつきません。

スターウォーズに最も影響を与えた世代って、40代後半から50代の人々、社会的にも経済的にも影響力が強い年代の人々が共通して持っている文化背景を知る事で、「英語が分かるようになる」経験をいつかきっと楽しめる時があるはず。

今年のサマースクールは「英語って楽しい」、「英語をもっとしゃべりたい!」と内発的な動機を促すきっかけになって欲しいという願いから始まったものです。文法や発音ももちろん大事ですが、文化的価値観を共有できた喜びって、これから長く続く英語学習にコツコツ取り組む事ができる原動力にもなるかと思います。また、コロナ禍であきらめなければいけない事がたくさんあった子供達にとって、心の底から笑える時間って今まで以上に大切になっていると思います。笑い溢れる豊かな時間になれるよう、心より願っておりますので、奮ってご参加ください!

※現在満席です。キャンセル待ちのみ受け付けております。

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