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アークアカデミー通信9月号

フランス・パリで開催されたオリンピック。

この夏は、テレビにくぎ付けの方も多かったのではないでしょうか?

オリンピックをボイコット(?)している私は、ここ数十年のアスリート達の活躍をまったく把握していませんが、SNSで流れてくるニュースで日本選出の活躍を知り感心しています。少子高齢化が加速する小国日本が、ここまで世界と対等に戦えるようになるなんて、たいしたものだと思います。日本人の勤勉さ、まじめさ、一途さ、そして経済的な豊かさが反映されているのでしょうね。スポーツや音楽、芸術の世界においても、日本は一目置かれている、そんな気がします。こんなに勤勉で一途な国民なのに、なぜ英語に関しては、下位争いから抜け出せないのかが不思議でなりません(涙)。

オリンピックで最もメダル数が多かったのは今回もアメリカだそうですが(アスリートの数が多いだけ、メダルを取る確率も多くなるとは思いますが)、その理由の一つに、アメリカ人は概してプラグマティック(実用主義的)だからではないかと思います。感情や主観より、論理性や効率性を好むというか、科学を絶対視する、そんな傾向があるようにも思います。なので、軌道修正も早い!語学学習法においても、効率的に習得できるよう、軌道修正をしながら常に進化しているように思います。当教室で使用している多読アプリも、使えば使うほど、考え抜かれた教材だなと感心させられます。

一方、日本の英語教育に関しては未だに昭和をまっしぐら。「英語教育は変わらなければならない」と誰もが思っているのに、軌道修正ができない、そんなジレンマを感じます。根性・我慢・暗記が要求され、的を外すことに全力投球といっても過言ではないような気もします。

「真面目」って素晴らしい気質だと思いますが、もっともっと肩の力を抜いて、言葉としての英語の魅力を楽しんでもらえるよう、これからも情報発信をしていきたいと思っています

 

アークアカデミー通信9月号ができております。

下記のアイコンをクリックし、ダウンロードをしてご覧ください。

 

アークアカデミー通信9月号HP

募集中 夏休みリーディングチャレンジ

 

夏休みに英語を勉強するぞ!そんな大きな目標をもっているお子さんやその保護者様のサポートとして、「夏休みリーディングチャレンジ」を今年も企画したいと思っています。多読の効果を延々と訴え続けてきましたが(笑)、とりあえず夏休みだけでも集中して取り組んでいただければ、その効果が実感できると思います。毎日15分~20分、英語を「聴く・読む」の時間に充てられることができれば、夏休みの短い期間でも実力アップを実感できます。「短期留学」はかなりハードルが高いと思いますが、自宅にいながら「英語漬け」の環境は工夫次第でいくらでもできるかと思います。

基本的に「たくさん聴いてたくさん読む」事が目標ですが、ターゲットを絞って本を読み進めてもいいかと思います。下記のようなプランも、お子さんにニーズに合わせてご提案させていただくことも可能です。1つのプランにどっぶり取り組んでもいいし、プランを組み合わせてもいいし、今の自分のレベルより、少し下のレベルの絵本をたくさん読んでみて下さい。

① フォニックス基礎ブラン

基本的なフォニックスのルールが学べる絵本50冊読破!

② フォニックスマスタープラン

基礎的なフォニックスのルールを学んだあとはdecodable book(50冊)

フォニックスの定着を目指します

③ リーディング基礎プラン

文章内で頻繁に出てくる単語(sight word)とフォニックスのルールで読める単語で構成された絵本(35冊)

④ リーディングレベルアッププラン

自分のレベルにあった本100冊読破!

 

教材は当教室で導入している多読のアプリを使用します。習慣化するには時間を決めた方が長続きするといわれているので、朝ごはんの前の10分間とか、夕食後の10分間というふうに時間を決めて取り組んでみるのもいいかと思います。一冊につき、「2回音声で聞き2回音読する」事をお勧めします。そして聴いた音をそのまま再現できるよう意識して読む事がポイントです。

期間:7月22日~8月31日

料金:2500円(アプリ使用料+コンサルタント)

アプリの使用はタブレット、もしくはPCをお勧めします。スマートフォンでは、少しものたりないかと思います。

多読を通して、達成することの喜びを体験できるような夏になるよう応援しています。

※アプリ使用が初めての方は必ず対面での説明を受けて下さい。

※コンサルティングでは、お子さんのレベルにあったコースを提案させていただきます。

 

【おしらせ】本日(5月28日)の学校営業について

今日は警報が出ておりますが、学校は営業しております。
学校外で生じた事故やケガなどは責任を負いかねますので、くれぐれも無理をせず、補講もしくは振替をご利用下さい。

 

サマースクール開催のお知らせ

 

夏の冒険が始まる!Fun fun マリオサマースクールへようこそ!** 🌟

この夏、子供たちが英語を学びながらスーパーマリオの世界を体験できる特別なキャンプが開催されます。楽しみながら学べるアクティビティが満載!

クラスでは、英語でのコミュニケーション能力を養い、新しい友達を作り、チームワークを育むことができます。

♪ マリオのリズムで英語チャンツ

🎮 マリオカートトーナメント!!

🎨 アート&クラフト** – お気に入りのキャラクターを描いたり、工作したりして、創造力を発揮しよう!

🧢 マリオ帽子をかぶって、スーパーマリオのように冒険しよう!

明るく楽しい雰囲気の中で、英語を使ったユニークな体験をお子様に提供します。この夏、思い出に残る冒険を一緒にしませんか?

お友達をお誘いの上奮ってご参加ください。

日時:7月29日(月)~8月2日(金)10:00~12:00

対象:小学生(ただし、1年生は数枠のみとさせていただきます)

場所:あかしあ台教室

参加費:15000円(16500円消費税込み)

定員12名

下記の申し込みフォームよりご予約ください。

6月10日より受付開始。

参加費は現金で直接スクールにお支払いください。参加費支払い時点で予約完了となります。

人気のサマースクールですので、参加希望の方はお早目にお申込み下さい。定員になり次第締め切りとさせていただきます。

↓ 下記のリンクより申込フォームにアクセスしてください。

サマースクール申し込みフォーム

 

イースターイベントのご案内

今年もイースターのイベントを企画しています。
イースターはキリストの復活際で、北米では盛大にお祝いされます。
当教室でも恒例のチャリティーイベント「イースターパーティ」を開催予定です。
北米の子供達に大人気なアクティビティ、「エッグハンディング」も予定しています。お外で思いっきり楽しみましょう!!
●日時: 3月30日(土) 午前10時~ (1時間くらいを予定しています。アクティビティ後、自由解散となります)
●場所: ウッディタウン市民センター芝生の広場
●対象:  未就園児~幼稚園(新1年生を含む)
●参加費: 500円/子供1人 予約をされた方は参加費をイベント前にお支払いください。
●定員: 50人 必ず保護者様同伴でお願いします。
雨天の場合は市民センター2階の視聴覚室で行います。その他詳細は後日ホームページでご確認ください。
予参加申し受付開始は3月11日からです。予約ページよりご予約下さい。アークの会員以外の方も大歓迎ですので、お友達をお誘いの上、ぜひご参加ください。

【ブログ】効果抜群の発話トレーニング:シャドウイング

新年の抱負で、今年こそは英語勉強をしよう!と決心した人もいらっしゃるのではないでしょうか? 海外にいかないと英語が身につかないのでは、という質問を受ける事もありますが、日本は語学学習者にとってパラダイスです!逆に海外に行っても、アジア人や日本人とばかりつるんで、英語力が落ちて帰国してきたという方も少なくないのです。ラジオ英会話くらいしか、生の英語(といっても会話の速度は恐ろしく遅かったですが)が聞けなかった時代を生きてきた私にとっては羨ましい限りです。

スマホさえあれば、Youtube, Netflix, ChatGPT等、超優秀な英語教材が使い放題です。しかも無料で・・英語の達人で溢れていそうなのですが、残念ながらこうしたツールが使いこなされていないのが現実です。

いろんな勉強法がありますが、効果的な学習法の一つがシャドーイングです。シャドーイングとは、英語を聞いて、それを真似するように発音する英語の勉強方法です。英語の音声の後を影のようについていくことからシャドーイング(shadowing)と呼ばれています。シャドーイングは英語の発音やリスニング向上に非常に効果的で、通訳者のトレーニングに使われていることでも知られています。でも、ただやみくもに英語を真似して発話していても効果は薄いです。効果的な勉強法の一つを紹介させていただきます。

 

具体的には:

  • 字幕付きの英語の動画を選ぶ
  • まずは全体の内容理解
  • 分からない単語表現を調べる
  • 字幕を見ながら音声に合わせて音読
  • 慣れてきたら字幕を見ずにシャドーイング
  • 最後は④と⑤をひたすら繰り返す

 

ポイントは、とにかく真似をすること!発音やリズム、テンポもすべて完璧に真似できれば効果は倍増です。学ぶ事は真似る事、という言葉がありますが、言語学習にとっては真似をする事がとっても大切。動画の人物になりきってみてください。動画は自分の好きな海外ドラマ等、興味のあるコンテンツを選んでください。飽きずに継続する事が重要です。TEDなどを利用すると、英語力と一緒にプレゼン力も爆上げです。WEIRED というアメリカメディアのYoutubeチャンネルは、ライフスタイルから最新のテック技術まで幅広いコンテンツを提供しています。最低一年間は続けてみれば、その効果を実感できると思います。発話だけではなく、速読力もアップします。

 

「聞く・読む(インプット)」は、それらが定着するまで時間がかかりますが、一旦みにつくと、すぐにその能力が衰えてしまう事はありません。一方、発話に関しては、しゃべらないとあっという間に滑らかに英語が出てこなくなります。英語をしゃべらない期間が一か月だけでも、英語が出てこない!!と実感すると思います。日本で普通の生活をしていると、英語をしゃべる機会って本当に少ないと思いますので、シャドウイングのトレーニングは、手軽に出来て効果抜群ですので、ぜひ挑戦してみて下さい。

下記の動画は、シャドウイングにお勧めの動画です。発音がクリアなので聴きやく、また再生回数が多い人気の動画です。

 

 

 

こちらはTEDで最も再生回数が多い有名なスピーチ、ケビン ロビンソン氏の「学校教育は想像性を殺してしまっている」イギリス英語で、楽しいユーモアもいっぱいです。

 

オンライン上には興味ある教材で溢れているので、ぜひ興味があるコンテンツでシャドウイングを始めてみて下さい。

 

 

【ブログ】入試対策にもやっぱり多読

大学共通テスト(英語)を早速チェック。

 

今まで一番難しいテストとなったそうですが、文章自体はいたって平易。英語ネイティブ2年生くらいの難易度です。ただ量が増えたのと、英語能力というより情報処理能力が問われている感があり、時間が足りなかったという感想が多いのも頷けます。返り読み訓練ばかりしているとdecoding (解読)はできても, リーディング力は伸びません。

 

5年10年の長期的なトレンドでは、大学共通テスト英語は今より簡単になることはまず無く、更に分量が多く、スキミング力、語彙力事務処理力が必要の問題になり、10年後には就活でTOEICは用済みになり就活で共通テスト英語のスコアを提出する時代が来るかもしれません。実際、来年度からのテストは更に難化し、単語の難易度も読むスピードも格段に上がるので、多読を始めるのなら早い方がいいです。英語を英語で処理できる英語脳が訓練されると同時に、受験対策にも直結します。現に多読に取り組んでいる小学生に今回のテスト問題を読ませてみたら、頭から文を読み、問題も難なく答えていました。

 

入試試験における今後の対策としては、試験問題を時間内に解くためのテクニックを養うことに重点を置かれるような気がします。本来は言葉を勉強するのであって、試験問題を時間内に解くためのテクニックを養うことではないはずです。英語がますます受験の為の英語になってしまうのではないかと危惧しています。大量の問題数をこなす事ができても、使える英語がみにつくかは疑問です。テクニックばかりで練習する時間が圧倒的に少ない、そんな感じもします。スポーツだって音楽だって、論理ばかりで実際に体を動かして練習しなければ身につきません。英語も同じです。

 

基本から実践と幅広く網羅している多読。音や文法などまったく違う言語である英語を学ぶ日本人にとって、まずは英語を英語で処理できる脳にするための矯正作業が必要です。その作業に圧倒的な力を発揮するのが多読です。多読はいつからでも取り組めますが、小学生から始める事をお勧めします。小学6年生までに、今回の共通テストレベルの文が読めるようになることが理想ですね。中学や高校になると、テスト勉強や部活で本当に忙しくなり、多読のように結果がすぐに表れない学習法は、どうしても優先順位が低くなってしまうのです。中学生になるまでに読む習慣をつけていれば、毎日10分~15分の取り組みを継続する事が苦でなくなります(面倒くさいと思うかもしれませんが、淡々と取り組む事が大切です)。毎日10分~15分の取り組みが、結局は効率的・効果的に英語力アップに繋がります。試験を前提とした読解(decoding)テクニックを学ぶのも決して悪くはありませんが、それらに費やす時間と労力を、読む(reading)ための練習に使う事ができれば、試験対策に繋がるとともに、使える英語がみにつきます。

 

今回の共通テストを見て、ますます多読の重要性を実感しています。まずはアルファベット、次にフォニックス、そして基本的なサイトワードと進めていき、多読へ繋いでいきましょう。3~4年生から始めてみるのがベストとは思いますが、個々のお子さんの文字認識にあわせて始めるタイミングを検討してみて下さい。長文を早く正確に読めるようになるのに必要なのは、テクニックではなく練習です。時間をテコにできれば、無理なく練習を積む事ができます。

 

多読の説明会を1月31日(水)に予定しています。

興味のある方は気軽にお問合せ下さい。

【ブログ更新】中学生からの英語は塾?それとも英会話?

中学生になると、塾や部活動そして定期テストの準備等でますます忙しくなります。「英会話」を継続するかどう悩める時期だと思います。「塾や学校の英語」と「英会話の英語」何が違うのかということ明確にすることで、選択肢がみえてくるかと思います。子供達にとっては限られ時間、学校以外の活動の優先順位を考える事はとても大切な事だと思います。

 

塾や学校の英語がテストのための英語に対し、我々どもが提供したい英語は「使えるための英語」であると思っています。使えるようになるためにはもちろん文法は必須です。

母語能力が一定の完成を見る中学生くらいの時期に、文法等のロジカルな学習がとても有効になります。小さい頃から英語の音を中心に学んできた子供達にとっては、「散らかった英語脳」を整理する事で、爆発的に英語の実力が伸びる時期です。また、中学生以降から英語を始める場合には、文法学習を通して学びの時間を圧縮できるというメリットがあります。年齢が上がれば上がる程、文法学習から入る方が効率がよいのです。ただし、テストで得点をとるために必要な文法知識と、実際に英語を使う時に役立つ文法知識は違います

当教室の中学生クラスは、会話に繋がる文法学習を指導しており、学んだ事をドリルを通して実践し、発話へと繋げていくようサポートさせていただいております。学校や塾ではテストが前提になるので、どうしても入試や定期テストで重視されない会話やリスニング、そして発音等は軽視されがちのように思います。実践に繋がるための練習量が圧倒的に不足しているので、中学生になり「英会話」やめたとたん、話せなくなった、発音が悪くなった、聴き取れなくなった、というコメントをいただくことは珍しくありません。

また、頭の柔らかい中学3年間の間、日本語ががっつりの「翻訳英語脳」が鍛えられてしまうと、そこから英語を英語で処理出来る「英語脳」に軌道修正するのは本当に大変で時間がかかります。その上、カタカナ英語がしみついてしまうと、通じない・聞き取れない・単語が書けない、だから英語が嫌になる、という悪循環に陥ってしまうケースが本当に多いのです。

 

本来、文法はスピーキングとペアで学ぶべきもの。話せれば聞け、書くことも楽になります。読みも直読・直解ができ、遅い読解を避けることが出来るようになります。塾や学校ではカバーしきれない発話やリスニング、発音などを文法ベースで学習することで、使える英語の習得を目指すと同時に、「使える英語」はテストのスコアにも繋がっていきます。

 

当教室の中学生クラスは日本人講師が担当しています。限られた時間の中で効率的に英語学習をすすめるためには、日本語で英語の文法をちゃんと理解する事が大切です。英語は日本語と非常に異なった言語なので、理解が曖昧だと、いくら練習しても忘れやすく、応用が効きにくく、習得が遅くなり難くなります。ですので、まずはちゃんと理解し、何度も「発話する・聴く」という練習を繰り返す事で定着を目指します。

 

同じ英語なのに目指す方向が違う、矛盾を感じはしますが、日本の教育システムが急に変わるという事はないので、何が違うのかという事を認識することで、限りある時間を有効に使えるようになるかと思います。高学年や中学以降の英語への取り組みについて悩んでいる方にとって、参考になれば幸いです。

アークアカデミー通信12月号

英語学習者にはこの時期、クリスマスソングのカラオケがお勧めです!流行りものではなく、往年の名曲をぜひ練習してみて下さい。歌詞を通してmistletoeやyuletideのクリスマス関連語はもちろん、yonderやyeなどの古語表現も学べ、キリスト教への理解も少し深まると思います。なにより街で耳にする曲を英語で口ずさめるのは地味に楽しい。

“O Come, All Ye Faithful”

“Hark! The Herald Angels Sing”

等、古い英語だけれど美しい単語やフレーズが散りばめられています。古語って多分、音やリズムの美しさを大切にしたのではないかなと思うのですが、意味が分からなくても響きを楽しむ事ができます。

本気で勉強をしたいと思うのなら、英語のバックボーンともいえるシェイクスピアや聖書等にもぜひ挑戦して欲しいと思います。映画やドラマも、こうした古典からの引用は本当に多いんです。英語圏の学校ではシェイクスピアはみんな普通に読む(読まされる)し、有名なフレーズは新聞・雑誌等いろんなところでたびたび引用されるので、「教養」「インテリ」というより、もはや現代英語の一部。言うなれば、日本人にとっての四字熟語や諺に近いようにも思います。

パーティでのなにげない会話の中で、友達がサラッとシェイクスピアを引用し、私はその場では笑うが実は文脈がわかっておらず、後からこっそり調べてみたら「あれシェイクスピアだったんだ…」と落ち込んでしまう時はよくありました(笑)。我が家の子供達でさえ、「国破れて山河在りやな~」と、しれっとのたまう事があるのですが、こんな感じで、英語の古典は小学生でも引用するほど、文化に根付いているのです。

英語を学ぶ事は、その背後にある文化も一緒に学ぶこと。今年のクリスマスは英語も文化もまるごと楽しんでみてください!

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アークアカデミー通信12月号HP

【ブログ】「本気の英語」には多読(多聴)がお勧め

英語を外国語として学ぶ日本人の子供達に、絶大な効果を発揮するのが英語の多読(多聴)です。自分自身の経験や、今まで指導させていただいた生徒さんの実績をふまえても、本気で英語を身につけたい人には多読を強くお勧めします。「本気」がいるのは、継続できるかどうかがポイントだからです。本気で継続できさえすれば、英語は何歳からでも、使える英語を習得する事ができます。

多読は最も効果的な学習法の一つであるにも関わらず、日本ではなかなか定着しない理由は以下の三つになるかと思います。

継続できない(結果が可視化できるまで時間がかかる)

多読の読み方、取り組み方が分からない

「たくさんの英語の本」にアクセスするのが難しい

私達が学校で学んできた学習法は「精読」が中心です。精読は一字一字を理解しながら丁寧に読んでいく方法です。一方「多読」は、意味が分かるより、まずスラスラ読む事が重要です。英語のリーディング力を育てる原則は「理解よりも流暢に読めることが先」です。英語を読み始めの子どもに「読むこと」と「理解すること」の二つを要求すると、必ず読書スピードが遅くなります。読書スピードが遅くなるだけではなく、頭の中で日本語に訳す作業が入ってくるため、どうしても翻訳英語になってしまいます。内容の理解は横に置いておき、流暢に読むことに専念する事が大切です。日本語の文字を習い始めた子どもを観察すると、これは一目瞭然です。ほとんどの子どもは文字を「読むこと」に集中しているので、読み終わっても内容をまったく覚えていません。子どもに「内容を考えながら読みなさい」と指示すると、読書スピードがさらに遅くなり、読んだそばから内容を忘れていき、いつまで経っても理解が伴わないという悪循環に陥ってしまうのです。

「精読」の学習法に慣れている私達大人にとって、子供が単語の意味も分からずに読んでいる姿を見ると、不安になってしまうこともあります。ついつい「これどういう意味?」なんて、野暮な質問をしてしまいがちです。多読の目的は、英語を英語で理解する英語脳の養成です。意味を理解し説明できる事が目的ではありません。英語学習は反復練習が大事なのですが、本を読む事で、何度も何度も同じフレーズや語彙に出会いながら、英語がまずイメージとして定着していくのです。このイメージが大切。日本人に一番多い文法上の間違いは冠詞の”a”や“the”の使い方なのですが、これは論理的に頭の中で考えるのではなく、量をこなす事でイメージとしてとらえる事ができるようになります。haveやtakeのような頻繁に出てくる動詞は多くの意味を持つので「多義語」と呼ぶのですが、多義語を学習するときに、訳語をすべて暗記しようとするのは学習効率が悪いです。大切なのはいろいろな用例に触れながら、中心にある「核」のイメージを固めていくことです。haveの中心(核)にある意味は、「取り込んでいる」イメージです。これを中心に文脈ごとに照らし合わせると、自然と訳語は思い浮かぶものです。このイメージは「英語の感覚」と言い換える事が出来ると思います。多読(多聴)によって、この語感が養われていきます。

また多読をすることによって、英語を全体としてとらえることができるようになります。文章中に出てくる単語が分からなくても、全体から意味を推測できる力です。よく日本人にありがちなのが、会話や文章中に知らない単語が出てくると、頭の中が真っ白になり、それ以降の英語が読めない・聞き取れない状態になります。翻訳英語では、英語のスピードについていけないのです。

小学生から英語が教科化され、オーラル中心の英語学習へと移行しています。でも、「喋ろ、喋ろ」と言われても、中身(インプット)がなければ出すものもありません。簡単なフレーズが言えても、会話にはならないのです。初心者の英語学習の比率は、80%がインプット、20%がアウトプットが丁度良い加減。英語の実力が上がるにつれて、この比率を変えていきます。

多読を始める子供にとって重要なのが、どの本を読むか、ということ。 子どもに与える英語の本は「やさしく、短く、楽しい」が原則です。難しすぎる本、長すぎる本、教育的な本を読ませようとすると子どもが逃げていきますので注意してください。

子どもの多読に最適の本は「リーダーズ」です。リーダーズというのは学齢期の子ども、あるいは、英語を第二言語で学ぶ子どもが自学自習で読書力をつけることを目的とした本で、単語や文法の難易度、単語数(ページ数)が徐々に上るようにレベル分けされています。当教室では、多読アプリを提供しております。アメリカの小学生を対象にしたアプリですが、英検準1級~1級の中間くらいのレベルまでカバーしています。3000冊以上の本にいつでもどこでもアクセスできるのは、電子図書館の強みかと思います。

フォニックスとサイトワードの次は、ぜひ多読に挑戦してみましょう!!