秋の空気が心地よく感じる今日この頃、夏の暑さで失いかけていた理性がやっと戻ってきた気がします(笑)。

秋といえば読書、私の早朝の日課の一つは聖書を読む事です。旧約聖書は主にヘブライ語、新約聖書はギリシャ語で本来書かれたのですが、日本とはまったく違う文化や歴史を背負ったこれらの言葉を、果たして日本語に翻訳する事ができるか??という疑問にしばしば直面します。「神」とか「愛」とかいう重要な言葉も、ギリシャ語まで遡らないと、その意味する所が違ってきます。

日本では明治維新のえらい人達が、なんとか植民地化を防ごうと、必死の勢いで勉強し、必死の勢いで西洋のものを取り入れてきました。おかげで、「世紀」「民法」「哲学」「美術」等、私達が今普通に使っている漢語のほとんどがこの時代に作られました。漢語の力でどんどんと外国の語彙を日本語化してきた明治時代って、きっと変化へのエネルギーに満ち溢れていたのだろうなと想像します。ただ、勢いに乗りすぎて、日本になくて外国にあって、その精神をこそ勉強しなければならなかった大切な言葉を漢字に訳し損ねてしまってるよね、と思う言葉も多く、例えば「権利」とか「自由」といった造語は、西洋の概念である「right」とか「freedom」とかにズレがあり、この100年間の間にそのズレが大きくなったようにも思います。

コロナ禍の裏で着々といろんな法が改定され、人間の権利を集団的に制限する動きがありますが、「権利」や「自由」の本来の意味に遡り、それらが人類にとって普遍的な価値観であると思うのなら、今が踏ん張りどころかな~とも思っています。このような時代だからこそ、メル・ギブソン主演の名画「Brave Heart」の主役、ウィリアム・ウォレスのような戦士が、三田からも誕生するかも??!! と妄想を膨らませています。

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