昨日の中学生クラス。もし願い事が叶うとするなら何を願うか?という問いに英語で答えてもらいました。かなり現実的な願いもありましたが(笑)、ある生徒さんの願いは「明日学校が始まって欲しい」とうものでした。

三田市でもこのコロナの騒動をうけて、急遽学校が卒業式・終業式まで休校になりました。学年末の大切な日々を、心の準備もなく奪われてしまい、学校の先生も子供達も、中途半端な気持ちがぬぐい切れないのではないかと想像します。

アークアカデミーも先週は緊急対策のため、すべてのクラスが休講となりましたが、計画していた授業や、年度最終月に向けての準備、3月で退会していく生徒さん達との限られた時間が奪われ、なんとも落ち着かない気持ちで長い長い1週間を過ごしました。また、私達の大好きな未就園児クラス(ベイビークラブ・育児サークル)は、すべてのクラスが3月いっぱい休講。苦渋の選択ではありました。今まで素晴らしいクラスを作り上げてくれた生徒さんや保護者様に、感謝の気持ちを表す事ができないまま年度が終了してしまい、寂しい気持ちでいっぱいになっています。

「普通の日常」が今となっては懐かしいですね。でも、非日常を経験してこそ「普通の日常」を有難く感じますし、毎日毎日を感謝して過ごしたいなと改めて思わされています。

今日は3月11日。9年前のこの日、突然「普通の日常」を奪われた人々の事を思っています。コロナも重大な問題ですが、レベル7の原子力災害が9年も続いていることの方がもっと深刻な問題なのかとも思います。9年間の間、不安と恐怖に耐えながら生きている人がまだたくさんいる事を、ついつい日常にのまれて忘れてしまいがちですが、今私達が経験している「非日常」がその事実を思い出させてくれています。自分はマスコミに陽動されて問題の優先順位を取り違えているのではないのかと自問しています。

コロナがもたらした「非日常」が、今も原子力災害のために苦しんでいる人々の気持ちに、ほんの少しだけ近づかせてくれたように思います。