今年初めての大学共通テスト。英語のテストも従来のものとはかなり違う内容となりました。「英語のインプット量」が試されるテストで、一夜漬けや小手先のテクニックでは点数が取れません。一方、英語のインプット量が十分にある方にとっては、かなり余裕でハイスコアが狙えるテスト形式です。従来のテストを念頭に、受験勉強に取り組んできたお子さんにとっては急な方向転換で、1年や2年の学習期間で、あれだけの長文を読みこなす力がつくかどうか疑問です。もちろん1日30分間、英語の多読に充てる事ができれば十分力つくと思いますが、ただでさえ忙しい大学受験生にとって、かなりハードルが高いように思います。そんな事もあってか、巷の塾や英会話教室でも多読を取り入れ始めているようです。

 

アークアカデミーでは、英語多読・多聴の効果の高さを訴え続けていますが(?)、私が多読の伝道師(??)になったのは、自分の経験と、我が家の子供達の人体実験を通してその効果を確信したからです。

 

私が学生だった時は、まだ「英語の多読」なんていう言葉も聞いた事がなかったし、その効果を表すデーターもありませんでした。文法や単語の知識はありましたが英語が全然読めない自分に焦りを感じ、とりあえず英字新聞を毎日読む事にしました。始めはチンプンカンプンで泣きたい気持ちにもなりましたが、毎日ド根性で5~8時間読み続けてみたところ、3か月後には何となく読めているのです。当初は8時間かけて読んでいた量が、1時間あれば読めるようになっており、まったく理解できていなかったSVOとかSVOCといった英語5文型が、頭で考えなくても身体化され自然に分かるようになってきたのです。「I wish I would」なんていう仮定法過去、「Neither do I 」なんていう倒置法も、文法のパズルではなく、言葉として体の1部になっていきました。まさに目から鱗で、ブレイクスルーを経験した瞬間でした。

 

そんな経験もあり、多読への信仰は揺るぎないものにはなっていったのですが、子供にも多読は効果的か?という疑問もありました。ちょうど多読のアプリ「ラズキッズ」をアメリカの友達から紹介され、我が子への人体実験を開始したのでした。当時長男は4年生、英語はまったく読めないうえ(泣)、読む事に興味なし。長女は幼稚園年長、フォニックスはわりと定着しており、読む事も書く事も興味深々。簡単な英語の絵本を2回オーディオで聞かせて、2回音読するという事を日課にさせました。毎日約10分~15分間の英語時間、始めた当時は親子喧嘩も勃発しましたが、今はやっていて本当に良かったとしみじみ感じています。現在長女は小学3年生ですが、大学共通テストの長文も一応読めています。中1になる長男は、英語のコミックをゲラゲラ笑いながら読んでいます。英検5級もお手上げの状態でしたが、今では準1級くらいの長文は読めているようです(英検は受けないと断言していますが)。また、多読・多聴でインプット量が増えると同時に、スピーキング力も伸びてきました。当然といえば当然の結果ですが、それでも「目から鱗」第2波を経験しています。

 

アークアカデミーでも多読に取り組んで入れている生徒さんがいらっしゃいますが、英語力が格段に伸びたという報告がたくさん届いています。当教室では多読アプリの「ラズキッズ」を提供ささせていただいておりますが、数ある多読の教材でもこの「ラズキッズ」をお勧めの理由は、ご家庭での英語学習の習慣付のツールとして、非常よく出来たシステムだからです。

 

語学を身につけるということは簡単な事ではありません。道のりは長く時間がかかります。英語学習のポイントは「たくさん」。語学は「量」があってこそ素地が出来上がるものです。週1のレッスン通いでは圧倒的に英語に触れる時間が少なすぎます。本当にお子さんに英語を身につけてほしいと思うなら、子供が1番長く過ごす「おうちで英語環境を」作ることが重要で、ご家庭での英語学習、サポートは不可欠です。その大きな役割を果たしてくれるのが「ラズキッズ」だと考えています。

 

ラズキッズは基本、リーディングに特化したシステムですが、毎日欠かさずリスニングして音読練習し、継続すれば、それは必ず大きな力となります。フォニックスの基礎が身に付き、文字に興味を持ちだしたら、ぜひ多読・多聴を家庭学習に取り入れてみてください。

新年度にあたり、都合がつかずレッスンに通えなくなる方もいらっしゃいます。

基本は「英語で多読クラブ」の受講生と通学レッスンしてくださる方にラズキッズを提供させていただいておりますが、空きに余裕があればラズキッズのみを提供させていただく事も可能にしたいと思っています。 例えレッスンに通うことができなくても、何らかの形で英語学習を続けてもらいたい。 そのサポートが少しでもできたら幸いです。