英語はやる気さえあればいつからでも学べます!ただ、子供のうちから英語学習を始めた方が絶対有利という理由は、「耳を鍛える事ができる」という事と、「理屈抜きで感覚的に英語を学べる事ができる」ためかなと思っています。特にヒアリングは、大人になってからやると10倍以上時間をかけても、子供の時の数か月に勝てません。ヒアリング力を伸ばすにはどうしたらいいですか、という質問をよく受けますが、大体の場合インプット量がまったく足りていないように思います。8割以上理解できるコンテンツからスタートして、とにかく聴きまくるのが重要です。「生の英語」を聞きとるのは上級者でも難しいですが、英語を「話す」「読む」「書く」ことは基本的に自分のペースでいいのですが、「聞く」事は完全に相手のペースにあわせなければいけません。英語の先生や、英語教材の英語は分かりやすくクリアなので初級者向けだと思っていただいた方がいいと思います。英会話で重要なのはうまく話すことより、まずは相手の話をしっかり聴くこと。それができてないと「話を聞きなさい」ってなるのは世界共通のように思います。

英語を聞き取るためには英語の音に慣れる事が重要ですが、なぜ聞き取れないかという自分の弱点を明確にすることで、効果的な勉強法が絞られてくるかと思います。

【聞き取れない主な理由】

①英語の音がそもそも聞き取れていない。日本語の音声は26個、それに対して英語は47~52くらいあると言われています。日本語にない音が倍以上あるのだから、聞き取れないのは当たり前。

②英語の音がつながるため(リンキング)。繋がり方のルールがしらないとちんぷんかんぷん

③単語がわからない。音は聞き取れても単語の意味が分からない

単語や音も分かるのだけれど、プロセスのスピードがついていかない。英会話のスピードが早くなればなるほど、分からなくなります。ここで躓いてしまうんですよね・・・英語は英語で理解しないとスピードが追い付きません。プロセスのスピードが大切。日本語を介していると遅くなってしまうので、翻訳英語に慣れてしまうと生の英語のスピードにまったくついていけなくなります。日本語を介さない、これは基本です。

【ヒアリング力を上げるための効果的な勉強法】

①まずは発音。フォニックスを学習する事によって、英語の発音の仕方が習得できます。また、リンキングや独特の音の出し方のルールを学習する事によって、飛躍的に英語が聞き取りやすくなります。

②8割くらい分かるコンテンツから学習をスタート。5割くらいだと嫌になってしまうのですが、2割程度が分からなくても想像で埋めることができ、知らない単語でも意味がなんとなく分かります。スポーツ、経済、アニメ、音楽等好きなコンテンツを選ぶと聞き取りやすいです。9割5分くらいまで理解できるようになったら次レベルへ。

③スクリプトや字幕を使って学習するのもお勧めです。予備知識があれば聞き取りやすいので、初めに日本語の字幕で見てストーリを把握。2回目は英語字幕のみ。どうしてもわからない所は調べてみまましょう。そして3回目は字幕なし。スクリプトをみながら聴くのももいいと思います。単語などは暗記ではなく、状況の中で覚える事によって定着率はアップしますし、単語の自然な使い方が理解できるようになります。ただし、人間は何度も同じものを聞くとだれてきます。子供は同じものでも好きな物は100回聞いても飽きませんが、大人は飽きます。飽きると頭にはいらない。英語学習は修行じゃないので、別のコンテンツに変えていきましょう。

たくさん聞いて総合率を上げる。同じ単語、言い回しでも何回も遭遇すると(4回から14回くらい)脳に定着します。いろんなシーンで使われる場面をみると語感ができてきます。ただし、同じものを繰り返すことはあまり効果がないそうです。実はすぐ復習しても効果がない事が証明されているようです。ちょっと忘れたくらいに復習すると記憶がリフレッシュされるそうです。また、「あの単語はなんだったかな・・」と思い出そうとする時もどかしい思いになりますが、それが脳への刺激となるそうです。

リスニング力を伸ばしたい方、ぜひ参考にしてみてください。