毎年新学期のこの時期は、子供達の元気な泣き声が教室いっぱいに響き渡るのですが(笑)、お母さんから離れて、自分の世界に大きな一歩を踏み出していく子供達になにやら感動を覚える日々であります。人間の成長は試練の連続!!子供達が試されながら練られていく過程を適度な距離を置きながら見守っていくのも、大人の役割だなと思います。

子供達だけではなく、大人にとっても学びや成長を促す時期かもしれませんね。カナダで勤めていた時、よく私の上司が「Step out of your comforting zone」(居心地のよい場所に留まってはいけない)という励ましの言葉をかけてくれたものですが、今でもその言葉が私の成長のバロメーターになっているような気がします。

さて、英語学習の目的としてコミュニケーション能力の向上という言葉はよく挙げられますが、では具体的にどういうことなのでしょうか? 英語学習の4技能「読めること」「書けること」「聞けること」「話せること」、どれもコミュニケーションをとる上で大切なことなのですが、こうした技能の根幹にあるべきものは、相手(自分も)を尊敬し、自分とは違う様々な多様性を受け入れて理解しようとする能力であるように思います。こうしたコミュニケーション能力を兼ね備えた人材(人間)こそ、分断や分裂がいっそう深まりつつある現代社会において、もっとも必要とされているように思います。これこそが私達の考える「国際人」であり、「平和を作り出す担い手」なのだと思います。こうした人材が三田からぞくぞく輩出できるよう、新学期も心をこめて英語の指導に従事させていただきたいと思っています。

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