感染対策の規制も緩和され、春休みに海外旅行や短期留学を楽しんだ方もいらっしゃるのでは? 海外から戻ってくると、日本に帰ってきたな~と思う瞬間が誰にでもあると思います。私にとってそれは、車内放送や店内放送が必要以上に聞こえてくる瞬間です。

目が見えない人へのサービスの一部であるとは思いますが、「開く(閉まる)ドアに気をつけてください」「足元にご注意ください」「忘れ物に気を付けてください」「体の不自由な方に席をお譲りください」「小さいお子さんは手をつないで・・・」と延々と注意事項が流れてきます。つい最近、飛行機に乗る機会があったのですが、「酸素マスクを着用の際はご自分の衛生マスクを取ってからご使用下さい」という機内アナウンスに思わず笑ってしまいましたが、これは「お風呂に入る前は服を脱いでください」と同じレベルです。行き過ぎたサービスは無礼です。

日本はなんでもかんでも世話をしてくれる国です。世界40か国以上訪れた経験がありますが、こんなに世話好きな国は日本しか思い浮かびません。サービスにかけては世界一です。誰かの言われた通りにやっていればなんとか生きていける国です。ぼーっと生きてても「上げ膳・据え膳」でベルトコンベア式で処理され、偏差値によっていく学校が決まり、一括採用があります。特に会社員は、税金の処理から福利厚生まで会社がサポートしてくれます。健康管理だって、学校には定期健康診断があり、会社や自治体でがん検診などをサポートしてくれます。

ただ、あまりにシステムが整いすぎた社会は、人間としての自立・自律する機会を奪うというのも事実であるような気がします。孔子の格言に、「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」というのがありますが、社会も学校も家庭も魚を与える事に必死になっている、そんな気もするのです。

英語学習の最終目的は子供の自立。その尊いゴールに向けて、新年度心新たに生徒様と真摯に向き合っていきたいと思っています。

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