Thank you for being who you are.

(あなたがあなたでいてくれて本当にありがとう)

冒頭の言葉は、カナダ在住中に私が勤めていた職場で毎日のように浴びせられた言葉です。成績や生産性、効率性や容姿等が評価の基準であった日本から来た私にとって、なんとも不思議な響きのある言葉でした。価値観がdoing(何かをする事)からbeing (存在する事)へと大逆転していった経験でした。

日本が少し窮屈だな~と思っていた理由の一つが、相対的な価値観の中で生きていかなければならないと無意識に感じていたためだと思います。相対的な価値観とは、誰かとの比較の中で自分の価値を見出す行為ですが、常に他人と比較していると、不安と不満しか生まれてこないものです。

でもカナダで毎日のように冒頭の言葉を浴びせられる事によって、相対的な価値観から絶対的な価値観の世界へ足を踏み入れるようになりました。絶対的な価値観とは、外的要因が自分の価値を決定するのではなく、存在自体に価値があるという事です。自分がどんな状態にあっても、価値ある存在として受け入れられているという事実は、心に自由と平安をもたらしてくれました。

先月、「日本の子供は幸福度・自己肯定度が先進国の中で最低基準」というニュースをききましたが、「あなたの存在自体に価値があり、無条件で愛されている」というメッセージを実感する機会があまりないのではないかなとも思ったりします。

アークアカデミーのアークは、旧約聖書の「ノアの箱舟」を意味しますが、1人1人が価値ある存在だと実感できるような安全な空間を、これからも創り出していけるよう努力したいと思っています。

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