もうすぐ夏休みですね!

私には4歳年上の兄がいますが、彼が中学1年生の時、夏休みを利用してアメリカのカンザス州を訪れ、一か月間1人でファームステイをしました。兄は妹の私から見ても少し変わっていたのですが、日本で「普通」というカテゴリーから外れてしまうと、とても息苦しくなります。兄も多分いじめを経験していたのでしょう。劣等感を覚えてか、いつもおどおどしているように見えました。そんな兄がアメリカで1か月過ごし帰国しました。兄はまるで別人のように生き生きとし、自分は自分でいいのだとう自己肯定感が、夢へむかう行動力となって彼を突き動かしていきました。いわゆる「落ちこぼれ」に分類されていた兄ですが、英語においても他の学習においても、意欲的に取り組むようになりました。兄は長い間日本の価値観の中で喘ぎ苦しんでいましたが、アメリカ・英語という別の価値観を経験する事によって、「絶対」だと思いこまされていた価値観から解放せれ、自分の言葉で語り、自分の頭で考える自由を求めるようになりました。

英語を学ぶ目的は人それぞれ違うと思いますが、母語的な現実や、母語的な物の見方から離脱し、母語という色眼鏡をとって世界を見る事、そして、母語とは違う言語で自分自身を語れるようになる事は、「就職に有利」とか「テストのスコアを上げる」といった事以上に大切な目的のように思いますし、そこには人生をより豊かにしてくれる可能性を秘めているように思います。

アークアカデミーでも、サマースクールや、夏季特別クラスを開講いたしますが、子供達が新しい価値観に触れ、心も体もより自由に成長していくきっかけとなればと願っています。

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アークアカデミー通信7月号