カナダに住んでいた時、ユダヤ教の最も大切な祭日である「過ぎ越しの祭(Passover )」の儀式に参加する機会がありました。この「過ぎ越し祭」とは、イスラエル人が奴隷から解放され、指導者モーセによりエジプトより脱出した日を記念する日です。チャールトン・ヘストン主演による映画「十戒」を見た人ならピンとくるかもしれませんね。

興味本位で参加したこの儀式、しかしながら、この時初めてユダヤ人は歴史を刻む民族なのだと肌で感じ、日本人の歴史観との根本的な違いに気づかされました。

去年の7月に起こったイスラエル軍によるガザへの攻撃、国際社会の様々な対応に、この地区が抱えている政治的・経済的・宗教的・歴史的な問題の複雑さを改めて見せつけられ、根本的な歴史観・人間観が違う日本人である私にはけっして理解できない現実があるのだと、認めざるをえませんでした。

でも、戦争の犠牲となっている人々、特に子供達の姿は「理解できない現実」ではなく、同じ人間として、また子供を持つ親として、とてもリアルな問題として心に重くのしかかっていました。(パレスチナ側の死者はガザ地区のみで2158人、そのうち70%が民間人、そしてその70%の中には多くの子供の数が含まれています。)

アークアカデミーは今年4月で開校5年目を迎えます。多くの方に支えられ、励まされた日々に心より感謝すると共に、その感謝の気持ちを「私達が住む世界を少しでもよい場所にする」ことに貢献することで表していきたいと強く思っています。去年はバングラディッシュに住む家族に牛一頭を贈りましたが、今年はガザ空襲によって障害を持ったパレスチナの子供達に車椅子をプレゼントするプロジェクトに寄付をすることにしました。

皆様からいただいた大切なお月謝の一部は、戦火に生きる子供達に希望と生きる力を与えるプロジェクトに使用されます。

こちらはプロジェクトを主催している「Save Gaza project」からのメールの1部です。↓

Your generous donation to Wheelchairs for Disabled Children’s School in Gaza will provide brand new wheelchairs to children at Shams Al Amal School!

Thank you from the bottom of our hearts. The wheelchairs you have donated will benefit not just the children who use them, but the lives of many people in Gaza for years to come. You are helping Gaza to rebuild and recover after the immense devastation it has suffered.

訳:「あなたが寄付して下さったお金は、障害を持つ子供のための学校”Shams Al Amal School”に捧げられます。心より感謝します。あなたが寄付して下さった車椅子は、それを使う子供達だけではなく、ガザに住む多くの人々に恩恵をもたらすでしょう。あなたの支援はとてつもない傷を負ったガザ地区の再生と復興をもたらすものなのです。」

この深く傷を負った小さな地区と細いながらも関係が築けたことをうれしく思うと同時に、ますます「世界に繋がる学校」として成長していきたいと、使命感も新たにさせられています。

「Save Gaza Project」のホームページ:

https://www.indiegogo.com/projects/help-us-keep-gaza-s-only-disabled-school-running