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God chose the lowly things of this world and the despised things—and the things that are not—to nullify the things that are、so that no one may boast before him. 1 Corinthians 1:28-29

神は、知者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選び、有力な者を無力な者にするために、この世で身分の低い者や軽んじられている者、すなわち、無きに等しい者を、あえて選ばれたのである。Ⅰコリント1:28~29

宗教間の対話・交流に貢献のあった存命の宗教者・思想家・運動家等に贈られ、宗教分野のノーベル賞とも呼ばれるテンプルトン賞。その授賞式が昨日ロンドンで行われました。日本人にとってはあまり馴染みのない賞かもしれませんが、過去の受賞者は、マザーテレサやダライラマ、デスモンド・ツツ、ビリー・グラハムなど、精神的な面で世界に多大なインパクトを及ばした人物が勢ぞろい。そして2015年の受賞者は私の最も尊敬する人物の一人であるカナダ人のJean Vanier氏となりました。

このJean Vanier氏は精神的ハンディキャップを持った人のためのコミュニティー「L’Arche」の創立者で、現在147個のコミュニティーが世界37ヶ国に存在し、世界中から多くの青年達が魅了され、精神的ハンディキャップを持った人々と寝食を共にし、そしてまた彼らは世界に送り出され、L’Archeでの経験をそれぞれの置かれた場所でシェアしています。

私もこのコミュニティーに魅了された一人で、アシスタント、またハウスマネージャーとして働く機会が与えられました。当時はまだ若く、ナイーブな(naive: 英語では世間知らずという意味です)正義感に溢れており、社会を変えたい!と妙に意気込んでいましたが、ハンディをもった人々と生活する中で、価値観の転換を経験し、心が砕かれ、逆に私が変えられていきました。

このコミュニティーでは「平等」という言葉を聞くことはありませんでした。この世の中は不平等で不条理なもの、特に精神的なハンディを持った人々は、社会的な暴力の被害者であるという現実をしばしば感じました。でも「平等」という言葉の変わりに、よくgift(賜物)という言葉が使われていました。どんな人にも賜物が与えられており、その賜物とはこの世界に光を放つもの、世界に貢献するもののことです。そして、ハンディを持った人々に与えられている賜物は、私を「人間」とたらしめる、純粋さ・尊さという深くて清いものでした。

今年のテンプルトン賞を受賞したJean Vanier氏に何度かお会いする機会がありましたが、いつも同じ服を着て、子供のような笑顔をし、ギューっと力強く握手してくれる大きな手が心象的でした。そして「愛に満ちた」人と一緒にいると肩の力が抜けるというか、あるがままの自分を受け入れることができるというか、なんとも不思議な経験でした。

なんだか文面が真面目になりがちですが、L’Archeでの毎日の生活は本当に楽しかったです。人生を楽しむことを知っている人々と共に過ごすことがでた日々は、私にとって宝となりました。「L’Arche(フランス語)」は英語に訳すと「ARK」という意味です。アークアカデミーの名前はこの「L’Arche」に由来します。

L’Archeのように、一人一人に与えられたかけがえのないGift(賜物)が、この混沌たる世に光を放って欲しいという願いと祈りがアークアカデミーにはこめられています。

下記の英文は、私が勤めていたカナダのバンクーバーにあるL’Archeコミュニティーがの40周年記念を祝ったのですが、その際に依頼された文です。アークアカデミーへの思いも触れていますよ!

Congratulation to all my wonderful friends in Larche for your 40th Anniversary!

You don’t know how much you have changed my life. And I am sure so many other lives around the world have been changed by you as well.

I remember the first time I was welcomed at Emmaus as a volunteer. It was one of the most uncomfortable moments of my life and I didn’t know what to do. I was used to the idea of being valued based on what I do, how much I produce and what I have, but things were different at Emmaus! People valued me for who I was, and that seemed all that mattered. We were just drinking coffee together, baking sweets, eating lunch, chatting and laughing, Yes, I was expected to enjoy “wasting the time together.” That was my “job.” That was how my crazy journey started with L’Arche. It was awesome.

Now living in Japan, where many people live their lives without hope and purpose, I realize how radical L’Arche is and can be in a society. My beloved husband and I started a language school in Japan and we named it Ark Academy. As I was transformed by L’Arche, we want to be impactful to the community and bring transformation in people’s lives. The seed that was planted in my heart at L’Arche is about to bear fruit here in the small city in Japan too!

May God bless you and keep you all.

Love,

Hatsuho Peyton