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安倍政権下にある文部科学省は、2015年6月、全国86の国立大学に対し、今後6年間に教員養成系および人文系の学部の廃止、または再編成を行うよう指示を出しました。
このニュースを聞いたとき、悪い冗談だと本当に思いましたが、現在、26大学で文学部の廃止を準備中、2016年には17校がすでに入学させないよう決定されたそうです。芸大、美大在学生のみなさん、声をあげられるうちに声をあげた方がいいのでは?絵を描く自由、歌を歌う自由、自分を表現する自由を失う前に。

この国は、大学をいわゆる専門知識だけを持ち資本主義社会・競争社会に邁進し、地位と高収入だけを目的とする人材を養成する場だととらえているのでしょうか?
「人間とは何か?」、「生きるとはどういうことか?」「社会とは何か?」、という問いを、歴史や先人達の知的財産に照らし合わせながら深く掘り下げ、よりよい未来を構成し、知的・文化的遺産を後世に残していく、こうした文化的教養がますます軽視されていくのが目に見えるようです。「人間は考える葦である」、なんていう言葉は有名ですが、思考する事は人間の根本的要素のように思います。

そしてこのような教養の必要性の軽視は、大学だけではなく、もうすでに子供達への教育にも暗い影を落としているように思えてなりません。先日、アークアカデミーのFacebookにもリンクを載せた「首相官邸ホームページ」、平成12年の教育改革国民会議で、「一人一人が取り組む人間性教育の具体策」における委員発言の概要ですが、これほど人間を軽視した発言がされるのかと、唖然としました。10年以上前の会議のようですが、安部政権下にある文部科学省の基本的な姿勢がうかがえます。どうも国は、自分の頭で思考し、自分の意志で選択できる独立した国民ではなく、一部の勝手な大人が都合よく操れる人間が欲しいようです。こうしたシステムの中で、押しつぶされてしまう子供達が何人いることか。魂と精神の自由を奪われ、何が残るというのでしょうか。

子供達がこうしたシステムの犠牲にならないよう、知恵と知識と勇気をもって危機管理する必要があるように思いますが、みなさんはどう思われますか?

≪参考≫
「委員発言の概要」より抜粋:

● 「ここで時代が変わった」「変わらないと日本が滅びる」というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う
●教育基本法を改正を提起し、従来の惰性的気風を打ち破るための社会的ショック療法とする
● 子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう
● 一定レベルの家庭教育がなされていない子どもの就学を保留扱いする
● 他の子どもの学習する権利を妨げる子どもを排除する権限と義務を学校に付与する
● バーチャル・リアリティは悪であるということをハッキリと言う
● 教育の責任は当人50%、親25%、教師12.5%、一般社会12.5%であることを自覚させる
● 「しつけ3原則」の提唱・実施→甘えるな他人に迷惑をかけるな 生かされて生きることを自覚せよ
● 子育てにおいて必要な事項を決めた育児憲章を作る

首相官邸ホームページ http://www.kantei.go.jp/jp/kyouiku/1bunkakai/dai4/1-4siryou1.html