高校1年生のYちゃん、ケネディ大統領就任演説の暗唱にチャレンジしてくれています。
3分近くの長い文+内容は上級英語、本当に頑張って練習に励んでくれています。情熱のこもったYちゃんの言葉の中にケネディ大統領の思いが伝わってきて、聞くたびにクリストファー先生は涙ぐんでいました・・
 
このビデオクリップは演説の中でも特によく知られているフレーズです。

 
And so, my fellow Americans: ask not what your country can do for you—ask what you can do for your country.
 
「ですから、アメリカ国民の皆さん、国があなたに何をするかを問うのではなく、あなたが国に何ができるかを自問してください。」
 
My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.
 
「世界市民の皆さん、アメリカがあなた方に何をするかではなく、私たちが一緒になって、共に人類の自由のために何ができるかを問うてください。」
 
この演説が行われたのは、第2次世界大戦後の冷戦の真っ最中。アメリカた直面していたのは、当時のソビエトとの対立構造。緊迫した社会情勢の中での演説でした。時代背景も何もかも違う時代の話ですが、今でも真理をついた言葉が胸に響きます。
 
9月より、「自助・共助・公助・絆」を掲げて菅政権が誕生しましたが、すっかり皮肉れ者になってしまった私は、「また国民に投げ出しか??」と反応してしまいました(笑)。自助という考え自体は私も同感するのですが、優先順位をつけているところがどうもキナ臭いと思っているのかもしれません。
 
最近のアメリカや日本の現状を見ていると「民主主義の限界」を感じてしまうのですが、民主主義って、まず「国が何かをしてくれるのを期待するのではなく、まず国のためになにができるか」を自問できる自立した国民の集合体という事が前提でなければならないような気がします。国がなんとかしてくれる、学校がなんとかしてくれる、政治家がなんとかしてくれる、経済がなんとかしてくれる、という妄想を抱いていると、不満・不安しか生まれてこないように思います。
自分で自分を助ける(自助)だけではなく、自分は人のため、国家のため、人類のために何ができるか、と一人一人が自分の枠を超えて考える事ができれば、世の中の問題が少しづつ解決していけるようにも思います。