前回のブログでも紹介させていただきましたが、英語を自動的に使いこなすためには、繰り返しの反復練習をしながら、英語というデーターを潜在意識まで落とし込んでいく必要があります。その作業を楽しいゲームにしたのが「B・Bカード」といいます。

このBBカードの存在を知った時、これだ!と思ったのは、私の中学時代の経験によるものです。英語だけはがんばろう!と中学英語に取り組んだのですが、だんだん分からなくなり、中学3年生の時点では自信を失くしていました。そんな時、英語のテキストブックをすべて暗記・暗唱すれば、テストの点がいくら悪くても、成績表はすべて“5”にしてあげるといわれ、必死で暗記に取り組みました。また、皆の前で暗唱しなければいけないという条件も、よいプレッシャーとなったようです。何度もテキストを読む・聴くという作業を繰り返していくうちに、反復練習した情報は潜在意識にまで組み込まれていきました。すると不思議な事に、英語が反射的に分かるようになっていました。頭で考えるのではなく、感覚的にテストの答えが分かり始めたのです。あんなに分からなくって悔し涙さえ流した「不定詞」や「関係代名詞」も、まるで目から鱗が落ちるように使えるようになっていました。

英語の語感を身に付け、自動的に英語が使えるようなるには、大量の英語をインプットし、反復練習をしなければいけません。テキストの暗記もいいですが、この単調な作業が遊びながらできれば最高なのにという思いはいつも心のどこかにありました。そんな時、このBBカードの存在を知りました。

『BB カード』(正式名 ”LETTERS & SOUNDS 64″)は、絵カードとそれに対応するセンテンスカード各64枚、計128枚で構成されています。センテンスは中学卒業レベルに必要な厳選された単語やフレーズを含んでいます。各カードは思わず口ずさみたくなるリズミカルなセンテンスで構成されています。子供達はゲームをしながら繰り返しセンテンスを声に出し、自然に英語の音とリズムを身に付けます。これは英語学習の土台となります。繰り返し遊んでいるうちにセンテンスを丸ごと覚えた後は、オリジナルセンテンスの主語や目的語を入れ替えたり、時制を変えたり、疑問文、否定文にしながらさらにゲームの幅を広げていきます。ゲームに集中している子供達は文法を学習しているという意識がなく、遊びながら英語を運用する力をつけ、自分に言いたいことを英語で表現できるようになります。自分で分かる、これが楽しいのです!

ゲームを通して、語学学習に必要な反復練習を飽きることなくでき、反復練習により英語脳が育ち、覚えたセンテンスをたよりに、習っていない事柄でも自分で類推・推測する力がつきます。一方的に教えてもらって、ただそれを覚えるのではなく、「自分で分かる楽しさ」を体験する事ができます。それが自発的に英語を学習したいという意欲にも繋がってきます。自分の意見を発信し、ライティングにもつながるBBカード。そうなるまで時間はかかりますが、急がば回れ。根気よく声に出して、体にしみ込むまで遊ぶこと、この染み込む事が大切です。土台をしっかり固めれば、そういえば英語の文法理解に困っていない!英語が読める!作文ができる!事を発見できると思います。

このBBカード、すでに「英語で多読クラブ」では導入し始めましたが、来年度クラスの副教科として導入したいと準備中です。ますますパワーアップしたクラスを提供させていただきたいと思っていますので、お楽しみに!!