2020年から英語が正式教科となることが影響してか、小学生のお子さんをもつ保護者の方からのお問合せが多くなってきたように思います。

世の中には英語学習法が溢れていますが、年齢や環境、そして目的に合わせて英語の学習法は違ってくるかと思います。例えば、英語をシャワーのように浴びせさせ、英語を英語のまま与え、日本語を一切介入させない母国語式学習法。この方法が効果を発するのは、幼稚園ぐらいまでが臨界期のように思います。小学生から英語学習を始める場合は別のアプローチが必要になってきます。

先月、長男の中学説明会があり、クラス体験も同時にさせていただきました。息子は音楽の授業を体験していたようですが、私は息子そっちのけで(笑)、英語の授業を参観させていただきました。授業はとてもよく考えられていて、ゲームを通して子供達が楽しく授業に参加できるようアイディアいっぱい。先生は若くてきれいな上、英語も上手。授業はすべて英語で進められていました。私の時代とは随分変わってきたものだと感心の一言でした。ただ、英語の量が圧倒的に足りないのです。中学生から英語を始めようとすると、徹底的に量を増やし、文法理解を深めなければなりません。教科書も文字が少なく、絵が多い・・中学の英語の授業はオールイングリッシュになるそうなのですが、個々の英語のレベルや社会背景を無視したオールイングリッシュは逆効果のようにも思っています。

ニュースレターでも何度か書いておりますが、日本人の英語学習者に圧倒的に足りていないのがインプットの量です。どんなに長い期間習っても、どんなに良い先生や教材でも、量が足らなければ英語は身に付きません。英語習得に必要な量が100としたら、一般的な英語学習者の量は3くらいのように思います。

では、小学生から英語学習を始める場合、インプット量不足を解消するためには何が効果的なのでしょうか?それは「たくさん聞くけど、もっと読む」ということだと思っています。楽しいだけの「子ども英語」で終わるか「本物の英語」に育っていくかの分かれ道は、英語を英語で読む力が育っているか、という事が大きく関わってくるように思います。すなわち、英語は英語で理解できる「英語脳」を育成する事が大切なのです。そして育成するコツが「簡単な本を、早く、大量に読む事」なのです。

では、この「英語をちゃんと読める状態」を作るためにまず重要なのはなにかというと、それがフォニックスです。なぜフォニックスが大切かというと、「文字」というものは、自分で音にできるものだけ頭に入り、また記憶に残るからです。「音にできない文字」は頭に入りませんし、残りません。ですから、まず音に出して読める状態を作る事が先決で、そのためのツールがフォニックスなのです。このフォニックスのベースができたら、あとはひたすら読む事。少なくとも2年間は読み続けてみてください。その成果に驚かれると思います。

日本で「英語で読書をする力」をつけることができない理由の一つは、英語の本を大量に読める場所が不足しているからかもしれません。多読で有名な「Oxford Reading Tree」シリーズも、全巻揃えようと思うとかなりのお値段・・

アークアカデミーで導入しているオンラインの多読アプリでは、自分にあったレベルの本を大量に聞く・読む事ができる優れもの。そのアプリを利用して毎日多読に取り組んでいる生徒さんは、目覚ましく実力を伸ばしています!!4年生から英検3級に合格されている生徒さんが何人かいらっしゃいますが、英語脳が育っているので、特に英検に特化した勉強をしなくても高得点で合格しています。アプリを導入してから3年になりますが、多読の効果の高さに驚かされるとともに、英語習得の鍵をにぎると実感しています。

「毎日の読書を習慣づける」、これは本人だけではなく、保護者の方にもかなりの「覚悟」が必要になってきますが、時間がある小学生の時期だからこそ、多読で量を確保し、英語脳を育てるチャンス。 今年も多読アプリの有料貸し出しを致しますので、ぜひチャレンジしてみてください。