コロナ自粛時の家庭学習サポートの1つとして多読アプリの「Razkids」を無料提供させていただきましたが、7月より有料貸し出しをさせていただいております。この機会に改めて、このアプリの素晴らしさをアピールさせていただきます!!「Razkids」は多聴・多読を目的としたアプリです。なぜ多聴・多読をお勧めするかというと、英語を英語で理解する「英語脳」の育成に絶大な効果を発揮するからです。ほぼ日本語オンリーの環境で育つ子供達(もちろん大人にも)にとって、多読は英語脳を育成する事ができる、とても有効で効果的なツールなのです。

 

では多読とは何かというと、

 

  1. 自分の現在のレベルより少し簡単な本を、
  2. 速く
  3. 大量に読むことです。

 

この外国語学習における「多読」の概念って、英語の学習においても「精読」をコアとした勉強法を経験した私達保護者の世代にとっては少し戸惑いを感じるかもしれません。

多分、30代~50代の親の世代は、

 

  1. 自分の現在の力より少し難しいものを、
  2. ゆっくりでもいいから、
  3. 2~3行ずつ、正確に訳す

 

上記のような考えが主流で、「単語の意味が分からなくても、自分にとっては簡単な本をとりあえず多量に聴く・読むだけでOK」なんて許されない!と強い反応を示される方もいらっしゃいます(笑)。自分が学んだ方法が絶対で、それ以外の事は受け入れられない、という気持ちになるのは分かりますが(特に成績が優秀だった方にその傾向が強いように思います)、今までの思い込みを捨てて、とにかく多量に読む・聴くだけでいい、と気楽に英語を向き合ってもらえればいいのです。

実際、小学生で英検準1級に合格したお子さんの勉強法は、自分のレベルより少し簡単な英検3級~準2級レベルの本を早く大量に読むという事で、特に文法や過去問に特化した勉強法ではありませんでした。

 

英語を英語で理解できるようになるためには、英語の本を大量に読む事はとても重要なのですが、日本では英語図書館のようなものがなく、自分に必要なレベルの本を大量に読む事がなかなか難しい環境です。また、それらの本を購入するとなると、かなりの投資額ともなります。投資した分、利回り(?)が大きければいいのですが、子供によっては興味のない本はまったく読まなかったり、音声がついていなかったり、音声がついていても流すのが面倒だったり、1冊500円でも1回しか読んでくれず、なんだかもったいなく感じたり、自分の子供の適当なレベルが分からなかったり(←これらすべて経験済み)、気楽に大量の本に触れる機会が限られています。

 

このような状況の下、私自身も悩みを抱えていたので、Razkidsとの出会いはまさに救世主の到来でした!!このアプリでは、英語本のレベルがAA~Zの27まで細かく分かれており、それぞれのレベルの本を80~120冊読む事ができます。それらの本を読み終えると、確実に英語力が上がっているので、次のレベルの本への移行がスムーズに進み、少しずつ確実に英語の力がついてきます。音声もついているので、聴く力もつき、発音が分からないという心配もありません。慣れてくれば、子供一人でも読み進める事ができないので、保護者様の負担も紙ベースの読書に比べて少ないと思います。

 

うちの長男が多読アプリを使いだしたのは小学4年生の秋。英検5級の模擬テストの問題が読めず、半泣きになってしまった事がきっかけです。英検は英語が「読める」事が前提条件。読めないと太刀打ちできないテストです。理解力・リスニング力・会話力が高くても、「読み」ができないとどうしようもありません。それから毎日少しずつアプリを使って読む練習をし始め約2年半過ぎましたが、あの時に読む練習を始めさせて本当に良かったと思っています。読む力が伸び始めると、それに伴い不思議と理解力や会話力、語彙力・文法力も伸びてきて、「読む」事によって英語の土台が作られている事を実感しています。

 

「多読」とは文字通り「多く読む」事です。たくさん読めばいいのです。「この単語の意味は分かった?」「ちゃんと内容を理解しているのかしら?」と気にする必要はありません。本にある絵を見ながら、英語の意味を予想したり、何度も同じような英語のパターンに触れたりしながら、なんとなく状況が目に浮かぶ、程度で十分です。「いい加減がいい(良い)かげん」ときっぱりさっぱり割り切ると気が楽だし長続きします。

 

また、「多読」の副産物として、状況や全体から意味を類推する力が付くように思います。

「精読」になれてしまうと、未知の単語に出会った時、その単語の意味に執着してしまい、全体を読み取る事ができなくなってしまいます。会話でも、分からない単語や聞き取れないフレーズが出てきた途端、頭が真っ白になってしまう経験は英語学習経験者なら誰でもあるのではないでしょうか? でも、相手の表情やジェスチャー、声のトーンやタイミング、会話の流れなど、状況を見ながらだいたいの意味を類推する力って、会話の上達には欠かせない技術だと思います。

 

英語は「教えてもらう」事も重要ですが、学んだ事を実践しないと身に付きません。手軽に実践の場を提供できるのが、この多読アプリ「Razkids」だと思うので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?