10月に当教室で予定していた英検ですが、今回はコロナによる間接的な理由が重なり、受験希望者が所定人数に満たない為中止となりました。受験を希望していた皆さん、申し訳ございませんでした。

英検3級以上からライティングも出題されますが、当教室では添削コースを設け、英語エッセイのサポートをさせていただいております。

日本の学校でエッセイは「随筆」を指す場合が多く、「味わい深く情緒的な不定形の文章」がよしとされる傾向があります。子供だけではなく親(?)も悩ます「夏休み読書感想文」は、まさに情緒的・感情的・味わい深い文章が求められているように思います。こういう文章の形態になれてしまうと、「自分の主張をはっきり伝える、形式の明確な文章」がなかなか書けなくなってしまいます。

 

一方、アメリカの学校教育の大目的は、「民主主義を守る子供を育てる」ことで、「自分の意見を、相手にしっかり伝える」教育は重要とされています。エッセイの学習は「自分の意見をまとめ、相手に伝える文章表現のトレーニング」で、小学校高学年から中学・高校へと繰り返し続けられます。論理的思考能力を養う事が、教育の核のように思われます。

 

論理的思考能力を養う事って、今の時代増々重要になってきていると思います。高校野球はNGだけどプロ野球はOK。帰省はNGだけど旅行はOK。飲食店はNGで、ギュウギュウ詰めの満員電車はOK。除染した土を農地に再利用OK等、こうした支離滅裂な事に慣れてくると思考力が奪われてきます。その一方、「絆」や「おもてなし」「特別な夏」など、感情に訴えかけるようなスローガンがやたらと多いようにも思います。

英検テストが、言語そのものの習得だけに留まらず、エッセイを通して、論理的思考訓練の場として活躍してくれるといいですね!

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