Happy New Year!  明けましておめでとうございます。

車の技能試験に不合格になってしまったアメリカ人の私の親友(涙)。アメリカ人が日本の免許に切り替える際、技能試験を受ける必要があります。この技能試験のハードルが高い!なぜかというと、技能試験の合格基準は、「事故を起こさない安全運転が出来るか?」だけではなく(試験全体の20%の評価くらいでしかありません)、安全確認の順序、ウインカー点灯秒数などの教習所で教わった運転方法を100%求められるからです。ルールを守る事が最も大切なのです。本来ルールは目的を達成するためのものである筈なのに、日本ではよくルール自体が目的となっているケースが多いようにも思います。

例えば、将棋の佐藤天彦九段が対局中にマスクを着用しない違反行為で、反則負けになったというニュースが話題になりましたが、そもそも将棋の対局中は喋らないのに、マスク着用のルールがあることが異常です。目的の達成に貢献しないルールは自由を奪う害になります。このニュースを見ておかしいと思えないなら思考停止の極みです。学校の校則も、目的が分からないルールがたくさんあり、尾崎豊の歌が心に響いたというパパやママもいらっしゃるのでは(笑)?

公教育の英語に関しても、教科書に記載している事を忠実に暗記する事ができるかどうかが目的となっているのでは、と思う事がしばしばあります。「高校3年生までに、英語のニュースが聞き取れ、ハリーポッター程度の本が読めるようにする」というような具体的な目的を設定し、その目的達成のために注力した方が、効率的・効果的なような気もします。4技能の実力向上はもちろん理想ですが、限られた時間の中ではまずは優先順位をつけて取り組んでいかないと、どれも中途半端に終わってしまいます。

「英語を制するものが受験を制する」という言葉も聞かれますが、試験ではよい点が取れても、実際に使える英語が身につかなければ意味がありません。英語評価の基準を変え、現実的な目的設定を検証してくれれば、英語嫌いも減るのでは、と妄想にふけながら新年を迎えています。

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