トロイ遺跡の発掘で有名なドイツの考古学者ハインリッヒ・シュリーマンは、「語学の天才」としても有名です。音読により文章を丸暗記することで多国語を理解し、母語のドイツ語のほか、英語をはじめ12か国語を自由に扱ったといわれます。

シュリーマンの勉強法はこうだったようです。

1. 本を読むときは声を出して読む。

2. 決して翻訳しない。

3. 毎日1時間は読む。

4. 興味ある対象について作文を書く。

5. 書いた作文をネイティブ・スピーカーである教師に訂正してもらう。

6. 添削された作文を暗記し、暗誦する。

「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を駆使した素晴らしい学習法だと思います。

英語は、ピアノの練習のように毎日コツコツ続けないと上達しません。ピアノというと、毎日の練習が当たり前にとらえられています。英語も決して例外ではありません。毎日の小さな積み重ねが、将来大きな成果になります。

そして、英語学習の決め手は「入力量(インプット)」です!多ければ多いほど良いことは言うまでもありません。毎日英語に触れることは、インプットを増やすことでもあるのです。このインプットの量が日本の子供は圧倒的に少ないのです。例えば、中学では平均して350時間、高校では450時間。つまり『計800時間』です。仮に大学で1年次、2年次ともに2コマ英語をとったとしても180時間となり、大学まで含んでも計1000時間ということになります。一方、子どもが3歳半までに母国語に接触する時間は最低でも3000時間と言われていますので、これと比べると極めて少ないことになります。「日本人は英語が苦手」とよく言われますが、「苦手」というより、英語のインプットの時間が少なすぎるからかもしれません。

「英語で多読クラブ」は、多読・多聴・音読を通して、日常的に英語に触れる習慣を身に付け、日本の子供が圧倒的に不足しているインプットの時間を家庭学習で補うことを目標としています。教材は多くのアメリカの学校で導入されている多読アプリを使用します。移民の多いアメリカでは、英語が書けない・読めない・しゃべれない人も珍しくありません。そうした外国からの移民にも、無理なく低価格で英語学習を楽しめることができるよう開発された大変優れたアプリです。3000冊以上(毎月新しい本が増えています)の書籍があり、それを(できれば)毎日音読してもらいます。担任は生徒の家庭学習の状況をすべてモニターできるようになっており、お子さんの進行具合に合わせて宿題を出したり、アドバイスを与えたりします。担任の役割は指導というより、お子さんの英語学習のモチベーションをキープできるよう、むしろコーチング的な役割を担います。

「読書が国語力を伸ばす」とは、教育専門家にかかわらず、 一般にも広く認識されていることだと思います。小学1年生になると、本読み(音読)が毎日のように宿題に出ます。 文章表現に多く触れ、声に出して読むことで、知らず知らずのうちに 語彙が増え、主語、述語、接続語、文の構造がわかるようになるのです。これはそっくり英語にも言い換えることができると、この多読を通して実感することができりと思います。どれくらいの実力がつくかというと、毎日本を読むだけで、小学生でも英検2級の実力は目指す事が可能です。

 

≪多読クラスはこういう生徒さんにお勧めです≫

  • フォニックスの基本的な音を学習している。
  • 本を読む事が好き。
  • とにかく確実に英語の実力をつけ、試験対策もしていきたい。
  • 自分で学習する習慣を身につけたい。
  • 英語の基礎が固まってきている。
  • 子供の家庭学習に保護者の方が協力できる※

※英語を教えることではありません。お子さんがお持ちのディバイス(スマートフォン、タブレット、PC etc)にアクセスし,1日10分~20分ほどアプリに向かう時間が持てるようモニターしてもらうことです。難しいことは特にありません

【教材】

アメリカの多くの学校(日本のインターナショナルスクールでも導入されつつあります)で使用されている多読アプリを使用します。このアプリには全部で3000冊以上のeBOOKが29のレベル別になっており、英語学習を始めたばかりのお子様から帰国子女、大人の方まで、それぞれのレベルに合った本から始めていただけます。絵本を順番に読んでいくと、英語を読む力がどんどん備わっていきます。また、フォニックス学習のアプリも使用する事ができ、ゲーム形式で楽しみながらいつのまにかフォニックスの音が頭に浸み込んでいますので、フォニックス学習の予習・復習にピッタリです。タブレット・スマートフォン・PCからアクセスします

【内容】

自宅学習がベースです。自分のレベルにあった本から読み始めてもらいます。音声も入っているのでまず英語を聞き、次は音声の後に続いて読みます。そしてシャドイングの練習を音声がなくても本が読めるまで練習をしてもらいます(なぜ音読かというと、声に出すことで、脳は言語を習得するからです。聞いているだけではダメ。声に出さないと習得できないのです)。この行程が終了したら次の本に読み進んでもらいます。担任は生徒のレベルに合わせて宿題や暗唱課題を出します。

【授業】

授業はフォニックスの復習ゲームや、サイトワード(暗記する言葉、「読む」過程で頻繁に使われる単語なので、このサイトワードを増やす事は子供達が自力で英語を読むための近道となります。)の学習などもしますが、子供達のモチベーションを上げることが目的で、アクティビティーを通して英語のアウトプットを沢山楽しんでもらいます。また、暗唱や英語でのプレゼンテーションの練習も行います。