高校2年生になる長男が通う高校は、日本で一番小さな全寮制の普通科高校。その学校で先月保護者会がありました。生徒達のみならず、保護者もユニークな方ばかりで、とても楽しい1日を過ごしました。この高校の数ある特色の一つが、「受験勉強をしない」ということ。「勉強=受験」というコンセプトから解放されると、子供達は自由に思考でき、主体的に学習・行動ができるのだなと感心させられました。

当教室は英検の準会場ですが、「試験に受かるための英語」になってしまうと、たとえ1級合格であっても、使える英語には程遠かったりする事はよくあります。高校生になると、ますます「大学受験のための英語」という考えが刷り込まれていきます。

極論になりますが、日本人が英語ができない理由は、ひょっとして大学入試にあるのでは、とも思います。大学入試の問題に、ではなく、日本人の大学入試に題する姿勢、考え方、です。すなわち「大学入試のためだけに英語を勉強している」という構造が問題なのです。受験に関係なければやらない、そういった姿勢だと、受験にあまり関係のないスピーキング力は伸びませんし、コミュニケーションにおいては文法よりも大切かもしれない「発音」は、2の次3の次といった感じです。カタカナ英語ががっつり浸透してしまうのは、英語が試験を前提とした学習になる中学~高校の時期なのです。

試験で強制的に勉強をさせる、そういった空気が日本の英語教育の誤りだと思うし、子供の内発的動機の弊害になっているとも思います。究極の改革をするなら、英語は主要科目から外してしまって、体育のような位置づけにすればいいのにとも思います。「点数」ではなく、「練習量」で内申点アップ!それだけでも、日本人の英語力の底上げになるのにな~と勝手に妄想している今日この頃です。

アークアカデミー通信7月号ができております。

下記のアイコンをクリックし、ダウンロードをしてご覧ください。

アークアカデミー通信7月号 HP