日本人が苦手な英語の音の1つがRの発音だと言われていますが、幼稚園クラスのお子さんは一発で上手に発音する事ができています。年齢が高くなればなるほど、聞いた音をそのまま再現する事が難しくなってきます。言語習得のみならず、スポーツや音楽に関しても、幼い子供の習得の早さに驚かされることがしばしばあります。
これはどうも子供のサバイバル本能と関係があるようです。生き抜くためには早く技術を習得しなければならない、そういったサバイバル本能が自然と備わっているそうです。
近隣アジア諸国に比べると、日本人の英語力が低いとよく言われますが、これは英語教育の問題というよりモチベーションの問題ではないかと思います。アジア諸国ではいまだに独裁体制下で人権が制限され、弾圧が行われ、一部の財閥が富を独占するような国も少なくありません。「祖国を捨てて海外でまともな暮らしがしたい」という本気のモチベーションで英語を学ぶ層も多いのです。つまり自由への逃走。母語を捨ててでも英語を学び、自由を手に入れる。そのために自分の子供に早くから英語を学ばせる。そんな生きるか死ぬかで英語を学ぶ層と、自由で豊かな日本で生きていくにあたって、とりあえず英語も身につけたいという層とは比べられないように思います。
生きるか死ぬか、なんていう状況にわざわざ追い込む必要はありませんが(笑)、英語で第一情報にアクセスするということは、報道の自由度ランキング70位の日本に住む私達にとっては今まで以上に重要になってきているように思います。日本のテレビで流されるニュースが、世界で流されるニュースと真逆な場合もよくあるのです。
平和を祈りつつも、自己防衛策の一つとして、早いうちから英語を学び、将来に備えておきたいものですね。
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